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突発日記

この日記は個人的設定・考察・気分によるイラストがてんこ盛りです。お気をつけください。

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Dog & Master

久々のまあまあ長い突発小話

言うまでもなく学園設定で付き合ってるスレモニ
エロくないけど胸とか隠れてないイラストと
事後(事前?)な描写あるので一応下げ下げ


書きたくて描きたいとこだけ描いたつもりなのに
書きたいシーンが増えたというだけの話。
簡単に言えば、イチャイチャしてるだけ。
しかし場所はどこだこれ。
確実に言えるのは寮とアレン家ではない。
















慣れと言うのは凄いもので、初めての時は服を脱ぐだけで夜が明けてしまうんじゃないかと思っていたが
回数が両手の指を折り返した頃にはある程度余裕が出てきたらしい。
行為の途中に憎まれ口を叩いたり(それもまた可愛いんだけど)なんてしてくるようになった。
翌日の朝だって時々モニカの方が早く起きるけど、さっさとベッドを出て服を着たりせずに
俺にくっついて微睡んでたり、機嫌がいい?時は俺の寝顔を見て楽しんでいたりする。
でも、どーやっても一番恥ずかしさがこみ上げてくるのは、どうやら直後のようで
一緒に風呂に入ろうと誘っても「一人で入れるから嫌」と俺の顔も見ないまま拒否ってくるのは、悲しいがもはやいつもの事だった。
そんでもって、そんなモニカを有無を言わせず抱えて風呂場へ向かうのもいつもの事だったのだ。



「……え、今、なんて?」

俺の腕を枕にしていたお疲れのモニカに対し、別に聞こえていなかったわけではないが尋ね返すと
まるで当然のように「だから、お風呂、一緒に入るんでしょ?」と二度目の質問をしてきた。
一緒に風呂に入るのはもう当然の事なのだが、それを俺から提案するのではなくモニカから言われる事なんて一度もなかったので
「あ、はい、そうです」なんて敬語で返事してしまう。
今までは俺が誘い、断られ、実力行使で風呂へ行くのがテンプレだったんだから
そのお決まりの最初から予想外の事が起きて驚かないはずがない。
そして、喜ばないはずがない。

「……お風呂に誘っただけでそんなにニコニコするの、やめてくれない?」
「だってさー、やっと断られなくなったんだって思うと感無量だなって」
「……断っても結果が一緒なら、もう無駄な事はしないでおこうって思っただけよ」

なんて言いながら、モニカは寝返りを打って逆方向を向いてしまった。
どうやら平静を装っているけど俺が予想以上に喜んだもんだから自分から誘った事を照れているらしい。
しょうがないじゃんか。断られるのは嫌だからじゃなくて恥ずかしいからだって分かってはいるけど
なんとか抵抗なく一緒に風呂に入るために
モニカの好きな香りのバブル入浴剤とか買ったりして努力してたんだから。
一緒に買い物デートした時に「今度風呂入る時はこれ使おうか」って言って買ったら思いっきり足踏まれたけど、踏まれ損にはならずにすんだようだ。
買い物時の思い出を、その時の足の痛みと共に思い返していると
もしかして……と、不意に浮かんだ疑問を
後ろからモニカを抱き締めて尋ねてみた。

「ねえモニカ、あの時の入浴剤が楽しみだったりする?」

言葉は返ってこなかったが、パタパタと羽が動いたのを体の前面で感じ
思わず口角が上がりながら目の前の首筋に唇を落とした。

「ちょっ、見えるところは……っ!」
「分かってるって、体育の時大変なんだろ?」

以前付けた痕、それは首筋だけではなく肩や脇腹にもあるのだが、
だいぶ薄くなってしまっている。
見えるところに付けた俺が悪いとわかっているが、
体育の授業ではジャージのチャックを完全にあげなければ痕が見えそうだったらしく後日説教を食らってしまい、
それから俺が痕をつけようとするとすぐにストップがかけられる。

「……背中とかもダメ?」
「ダメ」
「モニカ、羽の付け根弱いもんねぐはっ!」

事実を述べたらまさかの肘鉄を食らった。
ちょっとした茶目っ気で、もちろんツッコミ待ちではあったけどこんな強い肘鉄を鳩尾にもらうつもりはなく。

「バカな事言ってないで、お風呂入るわよ」

さっさとベッドから起き上がり、立ち上がろうとするモニカの腕を引っつかみ
俺も上体を起こしてベッドに座るような格好になる。

「じゃあ、俺は痕付けないからさ、モニカが俺に痕付けてよ」

クイクイと掴んだモニカの腕を引っ張ると、呆れたような困ったようなモニカは
もう裸体を隠そうとはせずに「犬じゃないんだから」と呟いた。
それは俺が腕を引っ張っているのがまるで犬が散歩を催促しているようだからか、
はたまた痕を付ける事をマーキングのようだと言っているのか。
どっちなんだろうな、と思いながらほんの少し不貞腐れてモニカを見上げていると
「どっちもよ」と心を読んだかのように笑われた。

「……なんで笑うのさ」
「スレインの上目遣いと不貞腐れ具合が面白くて」
「だってさ、好きな子に触りたいとか触られたいって思うの、ダメか?」
「痕を付けるって、触るとも少し違わない?」

少し屈んでモニカが額をくっつけてきた。
モニカの、意外と……って言ったら悪いのかどうかわかんないけど
発育のいい胸が重力に従い僅かに揺れるさまを無意識に見てしまい
以前に比べて警戒心を解いてくれてるのは嬉しいけど理性的には大変だ、なんて贅沢な悩みが発生する。
とは言え、また馬鹿正直に「胸見てました」なんて言ったら今度は肘鉄どころかビンタが飛んでくるかもしれない。
腕を掴んでいない方の手を、目の前のモニカの頬に添えた。

「所有の証……みたいなさ、ちょっとした優越感とか、見た時に思い出して欲しいなって、そーゆーの、ない?」
「……少しは、分かるけど」

そう言って額を外したモニカがそのまま俺の首筋に唇を寄せて、吸われるのかなと思いきや。

「ーーいっっったたたたたた!!!」

ガブリと噛まれた。
結構な強さで噛まれた。
泣くほどの激痛まではいかないが予想していた感覚とのズレに思わず
モニカを掴んでいた手を離して首筋を押さえるも、
モニカは「ちょっと見せて」と俺の手をどかし、今はハッキリ付いているであろう歯型を確認し。

「これはすぐ消えると思けど、仮に消えたからってスレインが私のじゃなくなるわけじゃないでしょ?
……逆も同様よ」
「……え?」

サラリとでっかいデレを放った、気がする。
首筋という人間にとって急所を噛まれた痛みとデレの衝撃でうまく頭が働かない。
そのまま俺から離れて風呂場に行こうと後ろへ振り向いたもんだから、
もう一回腕を掴んで今度は俺の膝にモニカを座らせるように引き寄せた。

「モニカ?」
「なに?」

顔を覗き込もうと思ったのに逆方向を向いて顔を見せてくれない。
ならば仕方ないと、俺の膝の高さが加算されてちょうどいいい位置にあるモニカの肩に顎を乗せた。

「さっきの、どういう意味か教えてほしいな」
「スレインの想像通りでいいんじゃない?」
「分かってるけど、ちゃんと言葉でも聞きたいなー」

モニカが「困った犬ね」と呟いたが、その声色は優しい。
「飼い主がなんだかんだで優しいからね」とモニカの脇腹を前に回した指の腹で撫でる。
二度目の肘鉄がくる事もちょっぴり覚悟していたが、それはなく。
代わりに俺が顎を乗せていた方へ振り向き、多分俺の首筋の歯型を確認して。

「私の飼い主は、甘えん坊なの」

ふにゃっと、子供っぽい笑みを浮かべて俺の頬に自分の頬を擦り合わせてきた。
モニカだってこんな時は十分甘えん坊じゃん、なんて売り言葉に買い言葉はしない。
ただ、俺の大事な小さい恋人を抱き締めた。

このままベッドに引きづりこんだら怒られるかな?

邪念は必死に抑えていたのに、モニカが「痕が付いてても付いてなくても、私はスレインのものよ」なんて
タイミングをずらして俺の聞きたい言葉を言ってくれて。
邪念通りにベッドに逆戻りしたけど、俺は悪くないよ。

だって俺は「困った犬」で「甘えん坊な飼い主」なんだから。



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