この日記は個人的設定・考察・気分によるイラストがてんこ盛りです。お気をつけください。
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昼休みの休憩時間に突発小話。
うん、現実逃避したいんだ。
『S君の相談』
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これは知り合いの話なんだけどさ。
いつも通りそいつは彼女と一緒に寝ていたらしい。
何をしていたか、なんてのは野暮だから言わなくていいよな?
んで、朝になったら彼女の方が先に目を覚ましたんだ。
そしてそーっとベッドから起きようとしたみたいなんだけど、
そこで男もぼんやりと目を覚まして
寝ぼけながら彼女の腰を掴んだんだよ。
ほら、抱き枕みたいな、こう抱き心地のいいのを引き寄せる感じ?
そしたら彼女の腰とか背中にキスする形になったみたいで
彼女が恥ずかしがって思いっきりビンタしてきたんだ。
……してきたらしいんだ。
蛇足だけど、その彼女は投げナイフが得意だから、
その要領で遠心力を使ったそれはそれは綺麗なビンタだった。
メッチャ痛かった、らしい。
知り合いとしては、夜中それ以上の事してるのに
なんでこんなに起こったのか分からないらしいんだけど、
ヒューイは彼女が怒った理由分かるか?
とりあえず、リア充爆発しろとは思ったな。
……? 爆発すればいいのか?
相手の羞恥心が、やろ。例えば、や。
スレインはんかて油断してる時に
ちびっ子が甘えてきたりしたらドキッとするやろ。
なるほど! 心の準備があるかないかだな!
……せやな。
なら、ずっとそういう事をしてたら
その内慣れて心の準備も出来るわけだな!
(あかん、大きな子供が恋愛こじらせたらこうなるんか……すまん、ちびっ子)
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ギャグはオチを丸投げするしかない。
モニカのホムンクルスありED真っ最中の話。
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「じいさん、ずるいで……ワイ一人にこないなもん、担がせて……っと」
なんて文句を言いながらも、ヒューイは割と苦労せずに抱えていたカプセルを床に置いた。
カプセルと言えば小さいイメージになるが、
大の大人なら丸まって入れるぐらいの大きさの石鹸置きにドーム型の蓋がされているような物体だ。
人でも入ってるのか、と沸いた疑問はすぐに解消された。
「こんな事もあろうかと思ってな、こいつを作っておいたんじゃ」
パカっと蓋が開いたかと思えば、そこにはある意味予想通りで、
ある意味予想通りじゃない「人物」が横たわって――
「そっくりさんが、もうひと……っ! えっと、その、そっくりさん~……ですけど、あれ?」
「シオンを見て思いついてな。リーダーのホムンクルスを作っておいた。
他に魂の入れ物があれば、リーダーは魂を抜かなくても済むんじゃろ?」
「はい、輪廻へ送る必要がなくなりますから」
俺の周りを飛んでいたラミィの言葉の勢いが落ちているのを知ってかしらずか
ビクトルと長は話を勝手に進めている。今説明するべきはそれか? それなのか?
この「人物」の特徴について言う事はないのか?
ラミィは俺を、と言うよりは俺の魂が入っているグレイの体と、
カプセル内部に寝ていた「人物」の上を行ったり来たりしている。
まず間違いなく、カプセル内の「人物」はグレイのホムンクルスだろう。
俺が魂の入れ物を作ってくれた、と言うのは嬉しいし、すぐに察せた。
ただ、なんと言うか、うん。
今しがた、俺に対して熱烈な告白をしてくれたモニカがカプセル内の「人物」に近づき
その寝姿をじっくりと観察して、また俺を見て、「人物」を見て。
「……このホムンクルス、私と身長が同じぐらいなんだけど」
そこはかとなく嬉しそうにモニカが呟く。
そう。
カプセル内部の「グレイ」は……どう見てもモニカと同年齢の「少年」だった。
このままだとグレイはんの魂が潰れるかもしれんし、
超特急でホムンクルス作ってもらったんはええんやけど
案の定時間が足りんでなぁ。
まだ10歳程度の体やけど、グレイはんの魂もきっついやろうし、
とりあえずリーダーの魂をこのグレイ少年のホムンクルスに入れたってや!
ご丁寧な説明口調でヒューイが長に促すと「分かりました」と儀式の印を切り始める長。
俺の心の準備を遠くに捨て置き、あれよあれよと言う間に俺の魂はグレイの体から分離され
グレイ少年の中へと導かれた。
「スレイン……私と同じぐらい小さくなったけど、本当に……本物?」
「……やっぱり違うか?」
「それでも、あなたはあなたよ」
なぜだろう。感動的なセリフのはずなのに泣きたいのは。
「大団円ですね~」
しかもこの体ラミィ見えるのかよ。
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