この日記は個人的設定・考察・気分によるイラストがてんこ盛りです。お気をつけください。
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ギャグはオチを丸投げするしかない。
モニカのホムンクルスありED真っ最中の話。
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「じいさん、ずるいで……ワイ一人にこないなもん、担がせて……っと」
なんて文句を言いながらも、ヒューイは割と苦労せずに抱えていたカプセルを床に置いた。
カプセルと言えば小さいイメージになるが、
大の大人なら丸まって入れるぐらいの大きさの石鹸置きにドーム型の蓋がされているような物体だ。
人でも入ってるのか、と沸いた疑問はすぐに解消された。
「こんな事もあろうかと思ってな、こいつを作っておいたんじゃ」
パカっと蓋が開いたかと思えば、そこにはある意味予想通りで、
ある意味予想通りじゃない「人物」が横たわって――
「そっくりさんが、もうひと……っ! えっと、その、そっくりさん~……ですけど、あれ?」
「シオンを見て思いついてな。リーダーのホムンクルスを作っておいた。
他に魂の入れ物があれば、リーダーは魂を抜かなくても済むんじゃろ?」
「はい、輪廻へ送る必要がなくなりますから」
俺の周りを飛んでいたラミィの言葉の勢いが落ちているのを知ってかしらずか
ビクトルと長は話を勝手に進めている。今説明するべきはそれか? それなのか?
この「人物」の特徴について言う事はないのか?
ラミィは俺を、と言うよりは俺の魂が入っているグレイの体と、
カプセル内部に寝ていた「人物」の上を行ったり来たりしている。
まず間違いなく、カプセル内の「人物」はグレイのホムンクルスだろう。
俺が魂の入れ物を作ってくれた、と言うのは嬉しいし、すぐに察せた。
ただ、なんと言うか、うん。
今しがた、俺に対して熱烈な告白をしてくれたモニカがカプセル内の「人物」に近づき
その寝姿をじっくりと観察して、また俺を見て、「人物」を見て。
「……このホムンクルス、私と身長が同じぐらいなんだけど」
そこはかとなく嬉しそうにモニカが呟く。
そう。
カプセル内部の「グレイ」は……どう見てもモニカと同年齢の「少年」だった。
このままだとグレイはんの魂が潰れるかもしれんし、
超特急でホムンクルス作ってもらったんはええんやけど
案の定時間が足りんでなぁ。
まだ10歳程度の体やけど、グレイはんの魂もきっついやろうし、
とりあえずリーダーの魂をこのグレイ少年のホムンクルスに入れたってや!
ご丁寧な説明口調でヒューイが長に促すと「分かりました」と儀式の印を切り始める長。
俺の心の準備を遠くに捨て置き、あれよあれよと言う間に俺の魂はグレイの体から分離され
グレイ少年の中へと導かれた。
「スレイン……私と同じぐらい小さくなったけど、本当に……本物?」
「……やっぱり違うか?」
「それでも、あなたはあなたよ」
なぜだろう。感動的なセリフのはずなのに泣きたいのは。
「大団円ですね~」
しかもこの体ラミィ見えるのかよ。
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